↓最近ハマって(?)いるアルバム↓







TWILIGHT/still loving you (1981)
 
 今回はハマッていると言うかちょっと面白い盤をひとつ。アマゾンのトップページを開いたところ
ある日突然(笑)おすすめ商品として上げられていたアルバムだったのですが、その紹介ページに行ってみたところ、アルバム・ジャケットの雰囲気と1981年と言う製作年度からピン!と来た私は手を出してしまったわけです。それがまた想像に近い感じのサウンドで、なかなかセンスの良いブラック/AOR系のサウンドなのでした。

 アルバムはデジパック仕様で、ご丁寧にライナーまでついているもので、それによるとこれは黒人ミュージシャンのLawrence Rossなる人物がほとんど自身一人の手によってTWILIGHT名義として1981年に制作したアルバムとの事。録音はカリフォルニアのsun shine studioなんて所まで音に現れたような爽やかなサウンドが全11曲も詰まっていて気持ち良さがこれでもかと続きます。

 しかし、聴き進んで行くほどいかにも自主制作とわかるチープなサウンドはちょっと物足りない。と、言うのも数名の管、パーカス、ヴォーカルが参加しているものの、ギター、ベース、鍵盤、ドラムスなどほとんどすべてこのローレンス・ロスが一人でやっていて、アレンジメントと一人で録音したバックのオケがとっても「平凡」。さらにヴォーカルもあまりうまくない…とくれば当然メジャー・デビューさせられるシロモノではなかったと想像がつくでしょう。しかし、この雰囲気の音が今となってはとても再現不可能な独特のモノを持つだけに一瞬オオッと来るものがあるのも確か。
 でもですね、黒人らしくソウル風味を少しだけ効かせつつも、リズムやグルーヴ感を極力抑えて、どちらかと言うとあっさりしたポップスを作っているところは面白い存在だっただけにもっと力のあるブレーンやバック陣のもとアルバム製作すれば良いモノができたのではないかと残念なところはあります。
 まぁ、この傾向のサウンドが好きな人もいるわけで、それなら一枚持っていても良いのではないでしょうか。しかし、旧盤の掘り起こし活動はアメリカの方でも進んでいるようで、原盤はかなり高値で取引されていたとの事。こういった希少価値的なポップ・アルバムを有難がる風潮は日本だけではなかったようです。

 サウンド、ヴォーカル共に安っぽくなったフィニス・ヘンダーソンのようなアルバムですw ブラック/AORの中間的な音や、西海岸で活動していたミュージシャンらしい“scorpittiarus”の爽やかさなんてまさにそんな感じ。1986年に発売されたセカンド・アルバム(pains of love)もあるみたいですが何かしら想像ができてしまうのでまだ未聴です。(2010/10/27)



01. PLAY MY GAME
02. JUST A KISS AWAY
03. GIVE LOVE A TRY
04. COME WITH ME
05. SCORPTTIARUS
06. WE'LL BE SPECIAL
07. STILL LOVING YOU
08. LOVE'S THE WAY
09. STRAIGHT TO MY HEART
10. YOU KNOW IT'S ME
11. LOVE'S HIGH

♪youtube♪


Produced, Arranged and all songs written by Lawrence Ross

Lawrence Ross (vo,cho,g,b,ds,key,syth,as,ts,fl,perc)

Tyrone Edger Gooch (vo)
James "Sap" Ingram (ts,ss)
Edward Rillera (tb)
Carl Lovio (tb)
Marvin McFadden (tp)
Johnathon Pryor (tp)
Ken Morasci (tp)

and,others...



TOP