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now,then&forever(2013) new!! |
フィリップ・ベイリー、ヴァーディン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの3人になってしまったアース・ウィンド&ファイアの最新盤は前作から8年ぶりでした。過去の作品を聴き直し、初期に立ち返ったサウンドを意識したらしいのですが、確かにフェニックス・ホーンズばりにブラス・セクションを目立たせたり、アレンジにそのようなところは見えるのですが、音は完全に今のもの。ノスタルジックに浸らず今現在の彼らを素直に楽しんだら良いのではないでしょうか。特筆すべきはラリー・ダンがゲスト参加しているところ。これだけでもこのアルバムは買い。もはや難しくなったアル・マッケイの復帰や、さらに難しいモーリス・ホワイトの帰還も望めないだけに、現状出来る限りのアースの原点回帰は行ったと見るべきか。ちょっと危なっかしくなったP・ベイリーのファルセットに時の流れを感じながらも、いやいや、良くぞこれを出してくれましたと讃えたいじゃあないですか。70年代、とはいかなくとも、大目に見て80年代後半くらいまでには戻ってくれている。そんな嬉しさは確実にあります。 |
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