KARMA/celebration (1976)
 アーニー・ワッツやオスカー・ブラッシャーといった数多くのセッションをこなす名ホーン・アーティストがグループメンバーの一員としてジャケットにも堂々と並んでいる姿は珍しいのでは。これは鍵盤奏者レジー・アンドリュースが中心となり彼らと共に結成したジャズ・ファンクグループ。7人組と大所帯なのも70年代的。下地にジャズがあるだけに音やプレイの安定感はさすが。ソウル寄りかつアフリカンなところもあるのはアースを意識してのことかな。さりげなくシリータデニース・ウイリアムスがヴォーカル・ゲストで参加してます。
KARMA/for everybody (1977)
 KARMAの2ndにして最後のアルバム、B級ブラス・ジャズファンクと言ってしまってはかわいそうな、名セッションメンが集まった贅沢なグループなわけで、とにかくErnie Watts,Oscar Brashear,George Bohanonらが正式メンバーとして名を連ねているわけですから。その長年培った確かな技は各自のソロ・プレイでしっかり感じる事ができますが、本作ではよりヴォーカルに力を入れ、ブラック好きにも楽しめるような「つかみ」のナンバーが増えているのが嬉しい。やはりここらへんの音にはピッタリのアル・マッケイが2曲も参加。まあ、EW&Fほど派手ではなくむしろジャズ寄りなテイストはこのメンバーなら当然かな。後半シリータ・ライトのヴォーカルが妖しげに迫ってくる“mama dear”もゾクゾク。しかし、見るからに低予算のメンバー統一衣装を着たジャケ写の安っぽさはもったいないけど、いかにもやらされているポーズをつけたアーニー・ワッツのテレた表情が笑えますね。
Kashif (1983)
 80年代のブラコン才人、カシーフの1st。セルフプロデュースはもちろん曲作りからアレンジ、keyやdsを中心としたinstrumentsも自らが担当してしまうほどデビュー・アルバムからやりたい放題ですが、内容は時代を象徴したシンプルな音を基調としたアーバン・コンテンポラリーブラック(それでもdsはまだ打ち込みがされていない時代なのです)。とても軽快ですがやや全体に甘ったるい印象。ラストのバラードなんて優しすぎてポッと赤くなっちゃいます(笑)。
Katsumi Watanabe/KYLYN (1979)
 プロデュース&key 坂本龍一、 ds ポンタ村上、高橋幸宏 p&vo 矢野顕子、b 小原礼 ts 清水靖章、 perc ペッカー … やはりかなり当時のリューイチカラーが強いポップな仕上がりになっていますが、ご覧の通りの豪華メンバーでかなり話題になったアルバムです。日本でもアメリカでも、バックミュージシャンで聴く音楽を選択する、というスタイルが定着されてきた時代でした。   
K-CI&JOJO/it's real (1999)
 男性兄弟ヴォーカルデュオという珍しいユニット。元々はJODECIのメンバーの二人です。落ち着きのある曲が多くコーラスがとても綺麗にきまっていますね。中でも、「tell me it’s real」は秀逸。この曲だけでも・・・の感ありです。
THE KEANE BROTHERS (1976)
 若干11歳だか12歳の見るからにカワイイ兄弟二人組のアルバム。しかしこれがまた聴いてみてビックリのクオリティの高さ。このアルバムの人気は確かにデヴィッド・フォスタープロデュースによるサウンドと豪華なバッキング・ミュージシャンからくる所が大きいのでしょうが、自分としての驚きは兄トムがほとんどを書き下ろしたとされる曲のレベルとそれを歌い上げる歌唱力。この際エアプレイTOTOのバッキングなんて置いておきたいくらいで、まずこれに尽きると思います。楽器や歌のうまい子供というのはいつの時代にもいるものですが、これだけの曲を書ける、作れてしまう才能はなかなかないハズ。声はあどけなく、確かにティーンズポップ的な売りも見え隠れしたりするのはいたしかたない所ですが、まずはこの才能を楽しみましょう。
THE KEANE BROTHERS/taking off (1979)
 そんな“プロ”の子供達の2作目はラモン・ドジャーのプロデュースでちょいと黒っぽいノリになっております。D・フォスターもチョコっと参加してはいますがやはりここではジェームズ・ギャドソンのさりげないリズムに乗るソウル。ティーンズのブルーアイドソウルとでも言いましょうか。しかしトム作による“you're running away”のメロはスゲエ。これ10代が作っちゃってたのかい?まあ、子供で本物ソウルはジャクソン5がすでにいましたが、これはAORの世界での驚くべき子供達と言うことで、二度と出てこないであろう存在でしょうねぇ。あ、ちなみにこのアルバムの中で“I wanna be where you are”をカヴァーしてます。なるほど。
KEEP/keep alive (1995)
 深町 純(key)を中心に、山木 秀夫(ds)、和田 アキラ(g)、富倉 安生(b)の4人によるスリリング・セッショングループ、KEEPの1994年冬に行われたライブを収録した貴重なアルバム。しょっぱなにいきなり「departure in the dark」をやってくれてます!なんと約13分にも及ぶ気合の一発。和田アキラのギターが泣いております。日本のフュージョンはほとんど買わなかったのですが、深町さんの特に哀愁を帯びた音は好きでしたねー。他にも全員のユニゾンで合わせるハイテンションなナンバーなど、カッチョイイですぞ。良い意味での「日本的」な音を堪能できる一枚です。
Keith Jarrett/the koln concert (1975)
 クラシック、ジャズというカテゴリーを超えて、ピアノ・アートと呼ぶにふさわしいソロ・ピアノアルバムの歴史的名盤。楽譜なしの完全なインプロビゼーションによるそのライヴの記録は、すべての音楽ファンに一度は耳にしていただきたいものです。フュージョンではないのですが、良い作品として紹介させてください。
Keith Jarrett/saturday,june 4th 1984 (1995)
 ゲイリー・ピーコック(b)や、五重塔シンバルのジャック・ディジョネット(ds)とのトリオ編成でのライヴです。初っパナはスタンダード「枯葉」から。スリリングなインプロあり、じっくりと聴かすピアノあり、ピアノトリオの真髄をライヴで体感したい時に。あ、これももろジャズです。フュージョンではありません。でも、やっぱりキースはソロかなぁ。
Keith Washington/make time for love (1991)
 都会的なソウル・ヴォーカルを聴かせるアーティストなのですが、かなり正統派すぎて今となってはどこか演歌的に聞こえてしまうくらいです。毒っけがもう少しあってもよかったかなとは思いますが、まあ、アダルティーに落ち着きたい時にはいいでしょう。
Kelly Willard/willing heart (1981)
 クリスチャン・ミュージック系の女性ヴォーカル/鍵盤奏者である彼女、Abraham LaborielやHadley Hockensmithらお馴染みのサポート・ミュージシャンをバックに品の良いアレンジの中、そこに溶け込む透明感のあるK・Willardのヴォーカルが素敵。70年代のポップ・アルバムを聴いているかのような素朴さ、それでいてシティ・ポップ風のAORもあり、なんと言ってもハートにじんわりと染み込んで行く彼女の美しいヴォーカル。この声はなかなか無い。上質なヴォーカル・アルバムを求めるなら宗教関係なく是非おすすめしたい一枚ですね。
Kenji Omura/kenji shock (1978)
 なぜこの作品を紹介する気になったかというと、一言で言えばそのサウンドから。このホームページをご覧いただいている皆さんにはおすすめできる内容ということですね。ギターのテクニック云々で語るアーティストではないし、そういう意図でこのホームページを作っていませんし第一そんなもの語れません。前作「ファースト・ステップ」は深町純prod.のいかにもなジャパニーズ・フュージョンですがこちらはハーヴィー・メイソンprod.のLA録音。ポーカロやルカサーにグレッグ・マティソンまで参加するアレンジは今にもPAGESあたりのヴォーカルが絡んできそうなほど。今思うとシーウインドと言い自らのアルバムと言い当時のHメイソンっていい仕事してますね。純粋にフュージョンしていた大村さんのベスト・アルバムと言えるかな。
Keni Burke (1977)
 元々カーティス・メイフィールドファミリーの一人であった彼が兄弟グループ、ファイヴ・ステアステップスの解散を機に発表したソロデビュー作品。どちらかと言うとベースマンとしてよりソングライティング力の高さを感じさせるソウル・アルバムで、一曲目の心地良さからバッチリつかまれた感じ。彼自身としてはソングライター&プレイヤーとしてのトータルアルバムにしたかったのかインストルメンタルも挟みカラフルな内容となっています。しかし最後のインスト(エンディング)はやり過ぎた!かな?
Keni Burke/you're the best (1982)
 さて、大メジャーレーベルRCAからの間を開けた2ndはまさしく「あらためてのソロデビュー」と言ったところで、ダンスナンバー良し、メロウグルーヴ良しのさすが大手らしい作り。全編ヴォーカルナンバーで徹底されていて、トッド・ラングレンの名曲「love is the answer」、カーティスに作った「never stop loving me」のセルフカバーなども聴けるところが嬉しい。プロデュース/アレンジもすべてKeni自身。なかなかの才能は周知の通りですが、力が入っているのもわかりますね。
Keni Burke/changes (1982)
 まずフェンダー・ジャズベースを持ち笑っているジャケが示しているものは、「俺はやっぱりプレイヤーだ!」みたいな所なのでしょうか。しかしこの時期ってリズム・プレイヤーにとってはとても微妙。なにしろこの先プログラミング・ビート全盛の時代になるのですから。本人もどちらかと言うとソングライターとしての力の方が上のような気がするのでそんなにベースにこだわらなくても、とも思ったのですが。これはそんな悪しき時代になる前のヒューマンな'80sファンク&ソウルが聴けるアルバム。しかしなんと言ってもレア・グルーヴ・クラシックとして名高い「risin' to the top」はここではひときわ異彩を放っていますね。
Kenny Pore/inner city dreams (1984)
 コチラでドーゾ。
Kenny Rankin/silver morning (1974)
 ケニー・ランキンの代表作の一つである本作がなんと今になって初CD(デジパック仕様)化。しかも自主制作によるものなので今のところここで購入するのが一番かと。アコギをベースにしたバッキングの中で、彼の優しいヴォーカルとのバランスが素晴らしい至福のひとときが味わえる一枚。タイトルトラックを筆頭に、抑揚のある凝ったアレンジにも掴まれてしまいます。スキャットも飛び出すジャジーな”in the name of love“、ボサノヴァ・テイストの”birembau“など、フォーキーな中にも多彩なスタイルの音色が詰まった名盤中の名盤。ボーナストラックも収録され、ガラッと雰囲気が変わりコーラスの効いたオールド・POPのカヴァー曲”why do fools fall in love“がまた楽しい。
Kenny Rogers/they don't make them like they used to (1986)
 カントリー・シンガーの大御所ながら、これまでにもポップなコンテンポラリー・アルバムを出してきていたケニー・ロジャースが、ついにジェイ・グレイドンをプロデューサーに迎えて堂々とAORしてしまった本作。それもお忍び的にではなく、グレイドンのギターソロがたっぷり練り込まれ、アルバム全体が当時としては最新のポップ・サウンドで占められていているのには驚き。歌声もこの類のシンガーとしてバッチリはまっていて全くの違和感なし。やはり実力者は何を歌わせてもうまいのだなぁ、とK・ロジャースをほとんど聴かない私も感心してしまったのでした。
Kevyn Lettau/the language of flowers (1998)
 最初のタイトル曲はもろYUTAKA(横倉 裕)、んで2曲目はガラッとジェフ・ローバー。一回聴いただけでわかっちゃうくらい見事に自分の色に染め上げてしまっていますね。このアルバム、プロデュース自体はYUTAKAなのですが、曲作りにおいては11曲中6曲がJ・ローバーによるもので、YUTAKAは3曲、他はビル・カントスなどが担当と、ほとんどレトー/横倉/ローバーのトライアングルコラボレーションによって作られた品の良いアダルト・コンテンポラリー・アルバムとなっています。サラッと気分良くなりたい時におすすめ。すっきりしますよ。
Kiki Dee/stay with me (1979)
 英国出身の白人女性ながら、ブルーアイドソウル・シンガーとしてモータウンからアルバムを出した経歴のある彼女が70年代末期にTOTOのメンバーをバックに作ったアルバムがこれ。なるほど、約半数のナンバーをデヴィッド・ラズリーが手掛けているのもうなずける。冒頭のトム・スノウ作といい、曲やメロディーの良さが際立つポップ良盤。もちろん主役の繊細で華奢な部分も見せつつ実は熱いヴォーカルも魅力。バックの安定感もさすがですね。
KING OF HEARTS/my desire (1995)
 エアプレイでメインヴォーカルをとっていたTommy Funderbarkのユニット。やはり、あの頃の栄光の名曲をセルフカヴァーしなければならなかったのでしょうね。「after the love is gone」のアコースティック・バージョンが収録されています。これは、マキシシングルなのですが、とりあえずご紹介をば。
KOKOMO (1975)
 再発により初めて耳にしたグループでした。UK発ホワイト・ファンクバンドの草分けだそうな。とかくAWBと比べられそうですが、こちらはファンキーなリズムとギターが中心としつつも、グイグイとファンクだけで押し続けるわけではなくやはり白人が作る音らしいスマートさが感じられますね。コーラスひとつ取っても、「これってファンキーだけど黒人がやってる感じではないよね」とすぐわかっちゃう音。そんな中間的音楽をひとつのジャンルとして見ればとても良質なナンバーばかりで、邦題「ファンキー・マシーン☆ココモ1号」って、そりゃネエよなってところ。
KOKOMO/rise and shine! (1976)
 米マイアミ録音による2nd。アレンジもそうですが、ヴォーカル/コーラスがより黒っぽく、パワフルになったという印象。AWBに追いつき追い越せの意識アリアリと言う感じ。アメリカ進出作でもあるそうですが、確かにこのくらい音をはっきりさせないとダメだったのでしょうね。ホワイト・ファンクを堪能するならファーストよりこちらに軍配があがるかもしれません。
KOKOMO (1982)
 あらためてグループ名のみのタイトルとしつつ、実質的にラスト・アルバムとなった3rd。プロデューサーにLeo Graham&James Mackを迎え、従来のファンク路線のみならずシカゴ/ノーザン・ソウルへの傾倒も見せてくれています。6年という月日を経て送り出された本作はさまざまな形での表現はあれど、ソウル・ミュージックを愛してやまない彼らの集大成的なアルバムであったのでした。しかし、やはり80年代という時代からか中途半端に新しくなっているという印象。やはり彼らの良さは前2枚にありか。
KOOL & THE GANG/light of worlds (1974)
 サックス・トランペットらのホーン・セクションをフィーチャーしてヴォーカルナンバーだけではなくインストルメンタルのジャズ・ファンクにより、グループとしての広い音楽性をアピールしていた彼らの70年代中期作。それはアルバム冒頭のインスト“street corner symphony”の中で現れる“my favorite things”のフレーズで演者がジャズをバックボーンに持ち、敬愛しているところが伺えますね。一言で単なるソウル/ファンク・グループと言わせないプライドが滲み出ていた頃の快作。
KOOL & THE GANG/love & understanding (1976)
 総勢9名の大所帯となり当時流行のヴォリューム感を極めたブラス・ファンクバンドとなった本作。持ち前のジャジーな香りを持つアレンジは残しつつも、今回はよりファンキーに、ソウル色を強めより広い層へ向けてノリやすいサウンドにしている。しかし、女性コーラスとフュージョンしているホーンのソロがカッコイイ“sugar”などグルーヴ派にも引き込まれる要素は多い。後半は原曲には無かったコーラスと4ビート展開が白眉な“summer madness”を含むライヴ録音が3曲と、総曲数は物足りないながらも一粒で二度おいしい作り。スケール感ではEW&Fの影に隠れてしまったがファンク・グループとしてはこちらも一級品。

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