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James Vincent/culmination (1974) |
カッチョいいなぁ。ジャンルを無視したギタリスト、ジェームス・ヴィンセントのこれがファースト・アルバム。発表は1974年ですが、レコーディング自体は71年〜72年であったそうで、確かに最初の「brain
subway」からそんな時代のジャズ/ロックサウンドがゾクゾクするのでした。全体としてはその一曲目でヴォーカルが入る以外はインスト中心のsax,tp,flなどの管も絡むクロスオーバー。それも後のアダルト・コンテンポラリー路線とは対照的なかなりマニアックな音なのです。強いて言うならそのアレンジ力はかなりのモノなのに対しギタリストのアルバムとしてはプレイに際立つものがあまり無いところに評価が分かれてしまうのでしょうか。しかし、自分のような「音を聴く」タイプには70年代前半のインスト名盤!と言いたいところなんですけどね。ベースやドラムの音も、ハモンドオルガンやエレピも、そしてアルバムタイトルや曲名ひとつとっても時代を感じてしまいますが、当時としてはかなり先を見つめていたアルバムだったでしょうに。デジタル・リマスターとは言え、CD-Rメディアでの自身のサイトからの販売(再発)のみとは寂しい限り。海外サイトでカード決済を使って買うこっちの方としてもドキドキしちゃいますしね。興味のある方はどうぞ。ちゃんと届きます(笑)。 |
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