Hamish Stuart/sooner or later (2000)
 「EASYPIECES」以来耳にするのですが、今回は生楽器のバンド・サウンドにこだわって作られた暖かみのある作品になっています。「whatcha gonna do for me」も日本盤向けに収録。こんなバンドのライヴを聴きながら、ゆっくり酒でも飲みたい気分ですね。一皮むけた大人が作る音楽はやはりいいです。
Harvey Mason/marching in the street (1975)
 セッション・ドラマーとしてはMr.とつけたくなるほどさまざまなレコーディングに携わってきた彼のこれがファースト・リーダー作。彼がドラマーのみで終わるタイプではなかったことはこの後の活動でご承知の通りですが、ここではやはりファンキーなクロスオーバー・フュージョンを中心の音としています。ハービー・ハンコックが7曲中4曲参加と、ヘッドハンターズからジェントルソウツへ続く流れのアルバムとして聴き応えも十分。彼のしなやかなドラミングを重厚なポール・ジャクソン、軽快なチャック・レイニーと二人のベース名手がしっかりと支えているのも嬉しい。
Harvey Mason/earth mover (1976)
 次作が参加メンバーの豪華さから一番人気を集めているようですが、なんのこのセカンドアルバムもなかなかの顔ぶれですよ。特にシーウインドの1stをプロデュースした縁からかなりそのホーンズを強調したナンバーもありますし、全体としてはハーヴィー・メイソンのドラミングをしっかりフィーチャーしつつ歌モノあり、ファンクあり、ジェントル・ソウツメンバーのフュージョンあり(リトナー/ジャクソン/ラッシェンとのセッション)とバラエティー豊かに楽しめます。ヤン・ハマーとアンソニー・ジャクソンとのトリオによる超ハードセッションにはビックリ。いいなぁー。
Harvey Mason/funk in the mason jar (1977)
 ハーヴィー・メイソンもリーダーアルバムではかなりPOPな作品を発表していましたが、これは参加ミュージシャンの豪華さでは、クインシー・ジョーンズにも匹敵するほどすごい顔ぶれとなっています。ここでは書ききれませんがとにかく恐ろしいくらいの顔の広さです。NYとLAのトップ・フュージョンミュージシャンにエアプレイTOTOEW&Fが乱入して、シーウインドとタワー・オヴ・パワーのホーンセクションなんて、今ではとても無理。そこは当時のスター・ドラマーのなせる技というところでしょうか。
Harvey Mason/groovin'you (1979)
 前作同様豪華なサポート・アーティストを集めて、よりコンテンポラリーR&Bテイストを深めた本作。EW&Fが「I AM」で白人リズム・セクションを起用するきっかけとなったのではないかとの推測がされているほどのアルバムです。たしかに聴きようによってはアーステイストな曲もあり、なによりもファミリーであるBill Meyersが曲を提供しているのですが、これがまたカッコイイ(アースとはまた違ったジャズ・アプローチをしていますが)。デビッド・フォスターと共作した「say it again」は今となってはまったく聴かれないあの頃のファンキー・フォスター節がここでもお目見えします。そしてジョビンの「波」をカヴァーなど、ラストの落ちついた2曲でゆったりとしめくくるとても気持ちのよい作りです。これらはクロスオーバー・イレブンで良くかかってましたね。
Harvey Mason/M.V.P. (1981)
 んで、ついにこうなっちゃうわけです(笑)。盟友リー・リトナーは引き続きの参加ですがレコーディングメンバーはガラッと変わり、カレン・フロイドというヴォーカリストをメインに据えて、思いっきりポップなブラック・コンテンポラリーになったこのアルバム。そうですね、このころはクインシーの大当たりもあり、言い方は悪いですが「どいつもこいつもヒット・チャート指向」といった流れがありました。しかしけっして陳腐なものではなく、全編痛快に流れて行くサウンドですのでやはりそこは音楽性の広いアーティストが作るブラック。センスが良い一枚と言えます。
HATSUHO FURUKAWA PIANO TRIO/yo・ka・・n・・・(2007)
 コチラでドーゾ。
HATSUHO FURUKAWA PIANO TRIO/おくにうた (2010)
 コチラでドーゾ。
THE HEADHUNTERS/survival of the fittest (1975)
 ベニー・モウピン、ビル・サマーズ、ポール・ジャクソン(ベースの方です。jr.ではありません)らのハービー・ハンコックセッションから生まれたファンクバンド。いいですね。この泥臭さ。洗練された音楽が好きだった80年代〜90年代はこのゴリゴリファンクがチト苦手でしたけど、今は逆にとてもカッコ良く聞こえます。貴重な一枚。買っておいて良かった。はは。
THE HEADHUNTERS/straight from the gate (1977)
 ヴォーカリストとキーボードが加わり、より音の多角的な可能性に踏み込んだ2ndアルバム。やはり元来はリズム集団ですからポール・ジャクソンの骨太ベースに象徴される濃厚なファンクをまず中心としつつ、インストにおいては来るフュージョン時代を見据えた軽さとテクニカル・プレイを融合した作りのものがあったり、ヴォーカルナンバーではポップ・ソウル調など聴く耳の間口を広げた感あり。ただし、この時代にありがちな視点の定まりにくい音楽性の柔軟化が返ってこのグループを短命化させてしまったのかも。
HEAT (1980)
 L.A.のサックス・プレイヤー、トム・サヴィアーノ率いる白系ファンキー/AORユニットの1st。デイヴィッド・フォスターやスティーヴ・ポーカロ、ジェリー・ヘイなどの参加も特筆すべきだが、なにしろ嬉しいのはさすがリアルタイムに制作されたモノホンのAOR感であろう。確かにこのユニットは当時流行っていた音の二番煎じである事は否めないし、その追随していた源泉も容易に辿り付けるものだが、今の焼き直しアーティストと決定的に違うのはやはりその音のリアルさであり、時代感である。シェリル・リン“got to be real”とEW&Fの「I AM」でのアレンジをミックスさせたような“just like you”で始まる本アルバムはフォスター/TOTOが旋風を巻き起こしていたまさしく1980年のポップそのものであり、かつ「本物」である。
HEAT/still waiting (1981)
 前作でスマッシュ・ヒットをあげた彼らがヴォーカルを一新して臨んだ2nd。リーダーがサックス・プレイヤーだけあってホーン・セクションに拘った1stと比べると本作はホーンを若干抑え、さらに洗練されたポップ作となった。EW&FがエアプレイやTOTOといった白人プレイヤーに力を借りるほど影響力を増して言った時代の音を忠実に(?)追っていたデビュー・アルバムに対しこちらはその流れを引継ぎつつも自らのオリジナリティを出しながら、さらにポップ・フィールドでのヒットを狙ったものとなっていて全体的にキャッチーで軽快だ。しかし正体不明のファンキー・ユニットでそれなりにR&Bチャートでもヒットのあった彼らが、今回はジャケットで思いっきり白人である事を晒してしまったおかげか思ったようなヒットには結びつかなかった。そして時代の変化とともに彼らも本作が最終作となってしまう。
Herbie Hancock/sunlight (1978)
 ハービーに関してはヘッドハンターズに代表される70'初期のエレクトリックファンクや、80年代に一大ムーブメントを巻き起こした「フューチャー・ショック」路線に評価・話題が集まるようですが、個人的には苦手なスタイルのアーティストであり、意欲的に何十タイトルとアルバムを発表しているにも関わらず私は比較的聴いていた(とても評価の低い頃のアルバムですが)この「サンライト」からの数作をご紹介していきます。常に新しい試みを続けて行く姿勢には脱帽ものですが、ここではヴォコーダーを当時いち早く使用し、ついにハービーが「歌い手」となってしまったアルバムです。このスタイルは次作品の「feets don't fail me now」でダンス・ミュージックフィールドにも大きく展開していきました。
Herbie Hancock/feets don't fail me now (1979)
 VSOPクインテットのような正統派ジャズあり、エレクトリック・ファンクやフュージョンありと、それこそ創作意欲が泉のように湧いていた時期だったのでしょうね。しかし形に囚われず自由なスタイルで自分を表現し、またコンスタントにそのアルバムをリリースできると言うのはとても幸せな事だし、賛否両論あろうが作ることが許されるアーティストであるのはハービーならではの凄さ。本作ではそのハービーがディスコ・ミュージックを意識したと正直に語っているアルバム。そういう意味では“you bet your love”は名曲。
Herbie Hancock/monster (1980)
 前作「フィーツ」でダンス&ソウル)の領域に大きく踏み込んでいった路線をそのまま引き継いで作られた本作。なんといっても一曲目、カルロス・サンタナのギター・イントロがいきなり飛びこんでくる「saturday night」が最大のアピール・ポイント。やっぱりどこでやってもサンタナはサンタナなのでした。ワー・ワー・ワトソンやレイ・パーカーJr.などのファンキー「チャカチャカ」ギターもひたすらソウルなこのアルバムに大きく貢献。最後のロックテイストなナンバーのヴォーカルにはビル・チャンプリンが担当。あまりにもポップすぎて評価の低いこの頃の作品ですが、バックミュージシャン選びにもなかなか細かい配慮がなされているようです。さすがハービーですね。
Herbie Hancock/magic windows (1981)
 前作まではハービーの作るソウルと言ってもヴォーカル面などややソフトな感じのあったのですが、本作の一発目「magic number」では女性コーラス起用などガツンとキメてきました。アル・マッケイのリズムギター、ブラザース・ジョンソンの二人やシーラEを中心とするエスコヴェード一家総動員のパーカッションの参加など、流れとしてはさらに引き続いたディスコ・ソウル&フュージョンなのですがバックをさらに強化してきました。しかし、ハービー自身のキーボードの存在感は失われておらずむしろ「おお、ハービーだわ」と思わせてしまう音の個性はさすがと言うべきでしょうね。
Herbie Hancock/lite me up! (1982)
 AORバブル期も終末も迎えようとしていたこの時期、決定的な作品が発表されました。なななんとハービー・ハンコックがAORを!?。もちろんこれには賛否両論ありましたが、時代的な背景からしかたがなかったのでしようね。ポップ・フィールドでも時代に遅れを取らず何でもやらかしてしまうハービーの創作姿勢にも過渡期が来ていた感のある一枚。クインシーもジョージベンソンもリーリトナーも、みんなAIRPLAY-TOTOのお世話になった・・・そんなこともありました。ちょっとやりすぎですかね。
HIGH FASHION/feelin'lucky (1982)
 化粧をする女性の前に男女メンバーの写真(?)があるという、お世辞にもセンスが良いとは言えないジャケットや、「ハイファッション」なんてすごいグループ名からも胡散臭い雰囲気がありありでしたが一発目の音を聴いて見直し。なかなか洒落たダンス&ソウルなのでした。バックも打ち込みなしの、ヨギ・ホートンやバディ・ウイリアムスらのツワモノを揃え、ノリの良さとコテコテではない軽さを備えたNYサウンドになっています。良くありがちな音ではありますが最後までダレずに流れていく痛快さはなかなか。スローナンバーがひとつもないのは大正解。
Hiram Bullock/from all sides (1986)
 ミスターNYギタリストであったハイラム・ブロックが24丁目バンド等の活動を経て、満を持して発表したソロ第一作。意外にも出るのが遅かったソロ作は86年と言うもはやジャズ・フュージョン人気がピークを過ぎ新たな方向へ模索し始めていた時期であるにもかかわらず、内容はなんともオーソドックスな、聴きようによっては80年代初頭に作られたアルバムかと思えるほど、デジタル要素を極力抑えた作りでズバリひと言ポップ。なにしろリスペクトがソウルのジェームス・ブラウン、ロック・ギターにジミ・ヘンドリックス、ジャズではマイルスとコッテコテである。大阪生まれとしても有名な彼が自己紹介的に作ったこの1stはそんなどこかコテコテリスペクトな日本のミュージシャンが生み出してきた感覚と共通するものも見受けられるのが面白い。あらゆる方向からハイラム・ブロックの音楽はこうですよと表現しているようですが、そのポップな中にもかなり懐かしい親近感を感じる事のできるアルバム。マイナーなアルバムを有難がって探すよりも、まずここらへんをちゃんと聴いておけ、と言う感じ。
Hiram Bullock/give it what u got (1987)
 リッキー・ピーターソンを共同プロデューサーに迎えたソロ第二作。良い意味で時代に即した、かつデジタル・ミュージックにはいまだに抵抗して見せるハイラムの意地が現れた痛快な作りだ。初のソロ作で宣言したポップからロック、ジャズまで型に嵌らないトータル・ミュージシャンである自己の姿を自然な形で進化して見せたが、音楽のデジタル化によってギタリストと言う役割の存在価値が一時的に薄れ始めていた頃のアルバムでもあった。一聴80年代的なソリッド・サウンドになってはいるが、実は大変オーソドックスなハイラムのポップ感覚を時代に怖じ気ずに披露していた所は拍手モノだ。アル・ジャロウをゲストに歌わせていたりするが、彼の音楽的な本質はラストの自身が歌う“angelina”に表れている。
Hiram Bullock/way kool (1992)
 この人の持ち味は、「イキの良さ」。曲もそうですが、ギタリスト、ミュージシャンとしてみてもひたすら元気良くパワー全開で、やんちゃ坊主のようなイメージがありますね。今回は数曲リッキー・ピーターソンが参加していて、ボーカル曲もありかなりPOPな展開を見せます。難しい事は考えずに「楽しむフュージョン」ならハイラム・プロックがよろしいのではないかと。
Hiram Bullock BAND/Manny's car wash (1996)
 ハイラム・ブロック、ウイル・リー、クリント・デ・ギャノンらNYプレイヤーによるトリオバンドでのライヴ・アルバム。アルバム・タイトルがまんまNYのライヴハウス名である。やんちゃな黒人ギタリスト・ハイラムに白人であるウイルとクリントのリズム・ユニットが組んで飛び出すのはジミヘンやボブ・マーリー、ボブ・ディラン等のロック・カヴァー。トリオ編成だと各人のプレイそれぞれに誤魔化しがきかないところもあり、緊張感を持ちつつも反面余裕しゃくしゃくな表情も見える音の安定感はこのメンバーならでは。ハイラムの重いヴォーカルが薄くなりがちなトライアングル・サウンドに厚みを持たせ、24丁目バンドよりもさらにロック寄りのライヴだから一言で「キマッちゃってる」と言ったところ。生で観たかったなぁ。そんな中に挟まれるハイラム作のナンバーがやけにメロウだったりスリリングなギター・フュージョンだったりで、その懐の深さはさすが。
♪“higher ground”♪
Hiram Bullock/carrasco (1997)
 フュージョン界の暴れん坊小僧、ハイラム・ブロックのラテン・グルーヴアルバム。ボビー・コールドウェル「風のシルエット」、EW&Fの「can't hide love」、スタンダード「チュニジアの夜」、スティーヴィー・ワンダー「don't you worry 'bout a thing」など名曲を数々をラテンタッチで見事にカヴァーしています。センス抜群の好アルバムですね。
Howard Johnson/keepin' love new (1982)
 NITEFLYTEのハワード・ジョンソンが80年代に入り発表したソロアルバム。ここではよりマーケットを意識し、ある意味徹底したブラック・コンテンポラリー路線をとっており、AOR好きには名盤となっているが、黒人の作る音としてはグルーヴ感やスピリッツが乏しいともとれるNITEFLYTEの2枚よりもターゲットを絞り、アーバン・ソウルな作りとなっています。ただ、全体としてはやや「ありがち」なブラコンと言う印象はあります。後の超80’s、JOHNSON&BRANSONよりはこちらの方が好きですけどね。やはりここではカシーフのセンスが光るタイトル曲が一番。
Hubert Laws/family (1980)
 このカテゴリでのフルーティストと言うとハービー・マンという巨頭がいましたが代表的なのがソウル/ジャズでボビー・ハンフリー、白人でデイヴ・バレンティンやティム・ワイズバーグあたり。しかし他の楽器と比べ大成した人は少ないですね。その中でもジャズ/フュージョンでフルートと言えばこのヒューバート・ロウズがまず挙げられるのではないでしょうか。ロウズ兄弟の中でも最もジャズ寄りであった彼ですが、これはデブラ・ロウズのヴォーカルをフィーチャーしたタイトル曲がなんとも「street life」的なメロディーで人気のアルバム。全体としてはNDUGUとネイザン・イーストのリズムにボビー・ライルチック・コリアのピアノに囲まれたフュージョン・アルバムですが、本人のソロをしっかりと堪能でき、今のヤワなスムース・ジャズとは聴き応えが違いますゼ、旦那。
HUMMINGBIRD (1975)
 ここで私が紹介するにはおこがましいくらいのグループなのですが、お好きな方には許していただきたいと思います。母体であった第二期ジェフ・ベック・グループの流れをくむ英ファンキー・ロックの代表者ですね。そういった視点で見ると、3枚のうちこの1stがこのハミングバードという名を語る上でまず挙げられるべき一枚といえるでしょう。ボブ・テンチとバーニー・ホランドのギターが前面に出た音はJBG時代の雰囲気を残しつつ、その頃とは一味違った多様な音楽性とアンサンブルの妙を楽しませてくれるのは半数以上の曲を作ったdsのコンラッド・イシドールのおかげなのでしょうか。突然現れるあのキュートな女性vo、リンダ・ルイスが参加も聴き所。
HUMMINGBIRD/we can't go on meeting like this (1976)
 で、1stで曲作りに深く関わっていたC・イシドールが抜け、なんとバーナード・パーディが参加することに。どちらかと言うとここではそんな本作とラストアルバムとなった次作のほうが紹介するにふさわしいものなんでしょうね。そのB・パーディはあくまでもその叩きでグループの音の骨となり、柱となる役割に専念、曲作りは他のメンバーが一人一人、または共作によるもので、より奥行きのある音となっています。マックス・ミドルトン作の“gypsy skys”では彼のクロスオーバー指向がはっきりとわかり、バーニー・ホランド作の“scorpio”においても然り。インストものを増やしたところもそんな方向性を強く感じますね。
HUMMINGBIRD/diamond nights (1977)
 クロスオーバーな曲作り担当(?)であったB・ホランドが抜け、前作でゲスト参加に留まっていた英セッション・ギタリストの名手ロバート・アーワイが正式加入することに。結局ボビー・テンチ、マックス・ミドルトン、クライヴ・チャーマンらの第二期JBGからの3人に、名セッションメン二人がサポートした形でこのグループは歴史を閉じます。それまでの攻撃的でもあったギター・サウンドにR&Bを下地としたファンキー・ロックが根本であったこのグループのスタイルも、ジャジーでソフィスティケイトされた音色のR・アーワイのギターにより雰囲気が一変。“she is my lady”や“losing you”においてはAORとしての1曲として紹介できてしまうほど洗練されてしまうのでした。幕開けとなる“got my ‘led boots’on”はジェフ・ベックのあの曲とは対照的なホーンも入るファンキー・ポップで、いきなり体を揺らしてしまうほど。ソウル/ロックからクロスオーバー、AORと位置づけられる音を好まれる方にはオススメできます、が、この進化が逆に「ハミングバード」と言うバンドの存在価値を薄めてしまったのは事実でしょうね。私は好きなんですけど(笑)。


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